大好きなおじいちゃんの話
今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」
およそ1ヶ月前におじいちゃんが亡くなった。本当はコロナで今は面会規制のところ、もう長くはないという理由で会いに行って、それから1週間ちょっと。
親からもう長くないみたいと聞いて、「行くの先延ばしにしたくないな」と思い、すぐ車で連れて行ってもらった。
帰り道、なんとなくまた会える気がして「次は季節の感じられるお花でも買っていきたいな」と思っていた。
おじいちゃんのことは本当に大好きで、「今までありがとう」という感情以外には何もなくて、でもやっぱり自分が生まれてからずっと見守っててくれた存在がいなくなってしまって、もう話ができないのが寂しいから涙がふと気を抜くと溢れてきてしまう。
時々、私を子ども扱いしないで話してくれることが、すごく嬉しかった。
特許を取るために作ってる書類を見せてくれたり、色んな言葉について教えてくれたり、戦争の話もしてくれた。
手紙もおじいちゃんの伝えたいことが達筆で書いてあって、達筆すぎて読めなくて、お母さんに読んでもらったこともあった。
小学生には難しくてハッキリ覚えてなくてごめんということも多いけれど、自分が大切にしてるものを、そのままぶつけてくれたことが嬉しかった。
私は顔がおじいちゃんに似てるって言われることが多くて、おじいちゃん大好きだからいつも嬉しかった。
若いころの写真がイケメンだったので、自分が男性に生まれてたらこんなにかっこよかったのかな〜とちょっと残念に思った。
経営者として社員や会社を守るおじいちゃんも、孫である自分や兄弟に時に厳しく時に優しく話してくれるおじいちゃんも、お正月には和服着てくるおじいちゃんも、90超えても新聞読んで3Dプリンタに興味を持つおじいちゃんも、うっかり同じもの2個買っちゃうおじいちゃんも、全部大好きで尊敬している。
もらってばかりで全然お返し出来てなかったと思うけれど、少しでもこんな孫で楽しかったな良かったなっておじいちゃんの思い出になれていたら嬉しい。
またいつか会えるときにしゃんと胸張って会いたい。