out there

色々綴ってみようかと思います。

私がNizi Projectにハマった話

遅ればせながらHuluでNizi Projectをみて、もれなくハマった。

 

Nizi Projectというのはオーディション番組で、韓国の敏腕プロデューサーJ.Y.Parkさん自らメンバーの選抜をし、「世界で活躍できるガールズグループ」を発掘するというもの。

 

JYP  Entertainmentとソニーミュージック共同のプロジェクトで、日本8か所+アメリカ2か所での地域予選や東京合宿、韓国合宿など壮大な規模で実施されている。

 

 

せっかくハマったので、私がハマったポイントを自分の体験を交えながら語りたいと思う。

 

 

【注意】ここから先は少し番組のネタバレがあります。これからみる方はみてからまた来てください。
もうみたよ。みないから大丈夫よ。という方はよろしければ読んでいただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

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まず印象に残ったのが、東京合宿のダンスレベルテストでトップバッターに選ばれたマヤの地域予選の振り返りシーンである。

 

彼女は迷っていたし、とても悩んでいた。

 

YGJ(大手事務所)を退所して以降、「自信の良さとはいったい何なのだろう。私には何があって、何がないんだろう。」ということを悩んでいたという。

 

そんな時に出会ったのがNizi Projectオーディションだった。

 

地域予選の際に「勝村さんは演技力が素晴らしい」とParkさんに長所を見出してもらえたのだ。

 

涙を流しながらペンダントをかけてもらう彼女をみて思わずウルッとしてしまった。

 

 

 

印象に残った理由は自分自身の経験と重なる部分があったから。

 

 


私は踊りをやっていた。

 

 


私は踊ることが大好きだったが、多分踊りのセンスというものが皆無で、振り付けを覚えるのもリズム取るのも苦手だった。

 

その場で変更された振り付けに対応できずに注意され、みんなの前で一人踊らされたことが何度もあった。


ところがある日、先生が作品のストーリーや情景を解説した後に踊った時、「今のは〇〇が一番良かった。話す前と明らかに踊りが違った。そういう心の表現をするのが得意だね。」とみんなの前で褒めてくれたことがあった。


それを心の支えに踊りを続けてきたことを思い出した。

 

人より多く練習しても人並みに踊ることすら難しくて悔しい思いもたくさんした。


向いてないのになんでこんなに踊りが好きなんだろうって自分が嫌になったりもした。


上手く踊れているメンバーが羨ましくて堪らなかった。


それでも続けてきて本当に良かったと褒めていただいた時に思った。


そして何より一番好きで楽しいことと自分の得意な部分が初めて繋がった瞬間が忘れられない。


その嬉しさがいかほどのものか、同じような経験をした人ならば分かるだろう。


自分だけの特別な長所をParkさんに見出してもらえた時の彼女たちの驚きと喜びに満ちた表情やリアクションが一際輝いていて、他人事ではなく、自分の事のように嬉しくなってしまうのだ。

 

 

 


もうひとつ、特にグッと来たシーンがあった。

 

 

 

東京合宿でのダンステストにてモモカが、Parkさんに褒められるシーンだ。

 

「今の段階で期待できる最高のダンスでした。本当によく頑張りました。」


モカは地域予選で自己管理不足やダンスのスピードを指摘されその場では「保留」だったが、東京合宿までの間に体重を落とし、素早い動きの練習をして、その成果をParkさんの前で表現することができたのだ。

 


ここでも私は自分の経験を思い出して涙が溢れた。

 


普段の練習と別に選抜メンバーの特別練習をするという機会があった。


補習ではなく、踊れているメンバーへの特別指導で、さらに上を目指すための練習である。 


あろうことか私はそのメンバーに選ばれた。


自分を選抜メンバーに選んだ理由を先生が説明してくれた。


「実力はまだまだ。同じくらいできるメンバーもいた。でも、あなたは指摘したことを次の練習で必ず直してきた。だから選んだ。」


ということだった。


あの頃は練習から帰る帰りの電車(実家通いでなかなかの移動距離があった)で①今日習ったこと②自分が指摘されたこと③自分の気持ちを毎回ノートに書いて、曲を聴いてムービーを観て復習しながら帰宅した。


指だけで小さく振り付けをやっていたり、すこしリズムをとったりしていたので隣の席の方にはご迷惑をおかけしたと思う。


今思えば、怒らないでいてくれて本当にありがとうという気持ちだ。


代わりに私は隣の席の方が眠ってしまった場合は何も言わずに肩を貸していた。


家では窓ガラスを利用して足音に気をつけながら練習した。風呂あがりのストレッチも毎晩やった。


とにかく、できることはなんでもやるぞという気持ちで取り組んだ。


だから、何も言わなくても踊りを見てその努力を分かってくれたことが、嬉しくて、家に帰ってこっそり泣いた。


NiziProjectを観ているとその頃の気持ちとリンクして、「私あの頃がんばれたんだから今もがんばろうよ!」と思えたり、「まだまだ自分にもできることはある!」と背中を押される瞬間がたくさんある。

 

プロになるとかだとまた色々(持ち前のセンスの重要性、容姿など現実的な問題etc)あるのだと思うけれど、「自分らしさや自分の伝えたいことを大切に、それが本当の魅力だ。」というメッセージはすごく共感できる。


彼女たちはもともとすごく魅力的で、でもまだ出し切れていないところや迷いがあって、そこに本気で向き合っている。


時には一人で、時には仲間と共に、成長していく姿にはそれぞれの物語がある。


「生まれてきた時点で特別。ありのままの自分が特別。」J.Y.Parkさんが言っていた。

 

みんなが自信を持ってそう思えたら良いなと思う。
そして、隣にいる人も自分と同じように特別と思えたらどんなに素敵だろうか。


そうありたい。
そうあるために自分を知って、自分と戦って、自分を認めていきたい。


それにしても、私の踊りの先生は素敵な方で、恵まれていたなと改めて思った。


自分に対してだけでなく、一人ひとりメンバーのことを本当によくみてくれていた。


きっとParkさんと同じような感性の持ち主だ。


なんてことをぼんやり考えながら、入会しようか迷っていた「with U」(NiziUのファンクラブ)の申し込みボタンをポチりと押した。

 


おわり

 

 

普段の力が本番で発揮できない悔しさとか、少し気を抜いたことを瞬時に見透かされてしまうところとか、仲間を想うところとか、評価されていなくても腐らず真っ直ぐ取り組んで成功するところとかParkさんの考え方とか他にも書きたいことはありますが、まずはこのくらいにしておきます。

 

Parkさんの人をみる力が半端ないって!!

言っといてや出来るんやったら!!

新聞や全部新聞や!!